2006/12/03

12/3 記憶

以前とあるテレビ番組で、若年性アルツハイマーにかかった男性のドキュメンタリーを見ました。映画や本にもなった「明日への記憶」のモデルさんだったっけな。そこらへん曖昧です。どちらも未見です。


物忘れが激しくなり、若年性アルツハイマーと診断され会社を辞めた男性と、大きな笑顔で彼を支える妻の話でした。普段は奥さんがパートに出ているのですが、休みの日には、よく二人で旅行に行かれるようです。

旅先の宿で、妻は夫に「この前はどこに行ったか覚えてますか?」とたずねる。夫は頭をかきながら、「えーーーっと・・・」と答えに詰まる。

妻はそんな夫を責めるそぶりを少しも見せず、笑顔で、「〜ですよ」と言う。
「あーーっ、そうだったっけ」
二人で笑う。

覚えていないのに旅行に行く意味。それはいつも支えてくれる妻のためであるかもしれないけれども、きっと自分自身にも刻み込まれているはずです。


そして、その男性は各地で自らの病気と体験について講演して回っているそうです。

講演会では付人に、原稿の今読んでいる部分を常に指差し棒で追ってもらいながら話す。そうしなければ、どこを読んでいるかがわからなくなってしまうそうです。

今何のために、こうして話しているのかも忘れ、ただ原稿を読む。彼の言葉に、こういった一文がありました。


「私は、母さん(奥さん)のことを忘れるのが一番怖いです。今はまだ分かります。いつか分からなくなってしまうかもしれません。でも、私が母さんを忘れてしまっても、母さんは、いつも、私の心にいます。」


それを聞いて僕は感動したのか、ただ泣いていました。そして、昔何かで聞いた話を思い出しました。


人間っていうのは、生まれてから今までの出来事全てを記憶している。忘れてしまうのは、記憶を失ってしまったたんじゃなくて、その記憶を取り出せなくなったのだと。


同じようで、同じじゃない。僕も今までの出来事全てを記憶していきたいってよく考えます。もちろん嫌な記憶はとっとと消去したいし、以前に書いたような「性教育云々」のような話は他にも山ほどあります。

そして、大切な人たちと過ごした時間など、そうそう忘れたくない記憶も山ほどあります。それらの記憶も、歳を取るごとに色あせていってしまうのが本当に寂しくてたまらなくなるときがあります。

でも、記憶は全て自分の中にあるんだって思うと寂しさも少しは和らぐような気がする。


最近、日記っていうものを書こうかって思いました。ウェブ日記ではなく、机の引き出しにそっとしまうような日記ね。思っただけできっと書かないのは目に見えてますが、日記をつけたり、文章にして残すことは記憶をひきだすしおりになるんじゃないかって思います。

何気なく過ごした日の、何気ない出来事。それを引き出せるのは容易なことではありません。それらを思い出すために日記をつけるってのもいいなって感じます。最近またブログ更新してるのはそのせいかもしれません。


引き出なくなる前に、失踪日記も完成ささなきゃなーと思う毎日です。

いいことはいつまでも覚えておきたい。
posted by hananabe at 01:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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